HAZOP Q&A
平成17年(2005年)より一般向け及び個別企業向けにグループ実習を主体としたHAZOP研修会を実施しています。これまで研修の場で、また研修会後もHAZOPを現場で実施する場合の進め方等に関する質問が多く寄せられています。このページでは、講師が回答した内容から一般共通的な問題を取り上げ、ご紹介します。
ご質問やお困りの事がありましたら、次の連絡先までお問い合わせください。
<お問い合わせ連絡先>
HAZOP&プラント安全促進会 松岡俊介
TEL : 090-5432-0190
FAX : 045-921-9100
稼動中のプラントは、経年劣化は別として運転上の問題はほとんど解決済みと思います。既設プラントに対して、リスクアセスメントをやる意義はどこにあるのでしょうか。
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危険源の特定方法は、やはりHAZOPが最適ですか?
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HAZOPスタディをやる際に狭い範囲でのズレに対する結果しか見えてこない。色んな装置のトラブル事例(ヒヤリハットを含む)などを頭に入れることでズレに対する本当に危ない箇所が見えてくるのかなと思った。
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規模の大きな装置(例えばRDS、FCC装置など)では、考えられる危険要因が400件以上も発生するため、日常業務とのバランスを取りながらのスタディとなるため、危険源の特定まで長時間を要する。(数ヶ月)簡素化する良い方法があれば、ご教授お願いします。
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バルブの閉止は、どこまでを見込むべきか判断が難しい。一般的には自動弁だけが対象となっているように思うが、手動弁であっても制御に使用するバルブは対象とすべきか、や、起動・停止時にのみ使用するバルブなどは対象とすべきかなど、「誤操作」をどこまで見込むか難しい。
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社内のHAZOPスタディにおいて今までの結果をベースに会議が進められるので、途中から参加すると経緯が分からずについていけなくなる事があった。
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HAZOPは、中心となるリーダーの力量によって検討の範囲も深さも大きく変わると思います。現場でHAZOPを実施する場合、まだ不慣れのため成果が心配です。
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HAZOPを実際に実施する機会が少ないため、その後の実践教育が行なわれない(受けたきりになってしまう)。
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2回目以降のアセスメントでは、「網羅的に実施すること」と「効率的に実施すること」の相矛盾する要求をバランスよく実現する手段が重要になってくると考えています。参考事例など紹介いただけますと幸甚です。
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SISに関して、国内動向、今後の方向性などわかりましたら、教えてください。(法規制、リスクサーベイとの関係 etc)
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HAZOP実施要領-1(テキスト-3a)15ページに、HAZOPでは以下のことはずれの考えられる要因としては考慮しないとあります。
「1. 機器・配管の破損および流出(事故対応はHAZOP外で検討)」
これらはHAZOP外で検討とありますが、どのような手法で検討を行うのでしょうか?
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「2. メンテナンス用のユーティリティ・ライン(二重仕切弁、仕切板挿入)の誤操作」
この場合にHAZOPで考慮しない理由をご教授いただきたいです。また、このような場合はどのような手法で検討を行うのでしょうか?
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「既存安全対策の失敗確率」の表において、「アラーム/マニュアル対応」とは、"アラーム発報に気付き、オペレータがマニュアル対応する" という理解でよろしいでしょうか?
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SIF (Safety instrumented function) とは、DCS外で組んでいるインターロックシステムのことでしょうか?
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アラーム付きLICのみで異常を監視し、他には代替アラームもインターロックも存在しないシステムで、このLICが故障して異常が発生した場合、既存安全対策の失敗確率はP=0 となりそうですが、「既存安全対策の失敗確率」の表にはP=0はありません。この場合どう考えたらよろしいでしょうか?
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「既存安全対策の失敗確率」の表に、チェッキ弁が特出しで挙がっているのに違和感があるのですが。例えば安全弁・リリーフ弁などはここには挙げられないのでしょうか?
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毒性ガスが漏洩した場合の安全対策として、ある工程を建屋囲いし、漏洩を検知したら密閉化⇒建屋吸引⇒除害処理というシステムが設定されている場合、これも既存安全対策の項目として挙げてもよいでしょうか?
(ただし、この場合感覚的には、建屋外はリスクは小さくなりますが、建屋内にパトロール者など作業者がいた場合、逆にリスクは高くなってしまいますが。)
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既存安全対策の失敗確率が10-1または10-2、は高いような気がします。例えば、ESD/トリップシステム(DCS)の失敗確率はもっと確率は低いのではないかと考えていますが、いかがでしょうか。
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最終的にどの程度の深さまで想定するのがベストなのでしょうか?
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安全性(危険性)を洗い出すことがHAZOPと理解しながら、各班での実習時に、アクションの欄に、どんな制御手段を設置するなど記載していた。解析例と比較すると、「~を確認する」などに留まっており、○○を設置するというような記述は無い。どんな手段を選択するかは次の作業であることから、この欄にそのような記述はふさわしくないという理解でよろしいでしょうか。
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「HAZOPの良さ」と「他の手法の良さ」を組合わせて実施するのが良いと教えて頂きましたが、何か実施例(参考資料)があれば開示して戴けないでしょうか?
また組合せとして有効的な例があればご教授願います。(概念設計、詳細設計、運転等のタイミングで異なるかと思います)
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大手製造メーカーでは自社でHAZOPによるリスク評価をしてきた歴史があると伺いましたが、各企業でハザードマップをどう作り込んでいるかはオフィシャルに公開されていないのでしょうか?消防側でもHAZOPに関心ある(採用している)との話がありましたが、そこでは消防独自のチェック方法があるのでしょうか?
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HAZOPは、プラントの定常運転状態を前提として、プロセス異常(ずれ)の発生を想定しますが、スタートアップやバッチプロセスなどの非定常運転状態についてはどのようにHAZOPを行うのか教えてください。
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