HAZOP & プラント安全促進会 HAZOP and Plant Safety Promotion

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HAZOP Q&A

Question

最終的にどの程度の深さまで想定するのがベストなのでしょうか?

Answer

HAZOPはプロセスの正常状態からのずれ(プロセス異常)を出発点として、その原因を遡及・特定するとともに、同時にその結果も追跡・特定する双方向の論理的思考作業であると言えます。したがって、原因と結果の特定の双方に"どの程度の深さまで?"という問題が生じます。

まず、原因の遡及については、1次要因事象(ポンプ停止、制御弁閉止など)に留め、それぞれの2次要因(停止や閉止の直接原因)や3次要因などの遡及は不要です。これはHAZOPは双方向とはいえ、どちらかと言えば結果事象の特定に重きを置いているためです。

一方、結果の追跡は、安全対策は一切ない(働かない)との仮定のもとに、可能性の大小に関係なく物理的に起こり得る最悪・最終の事象まで想定を進めることがHAZOPの最重要ポイントです。この最終・最悪事象が特定されてこそ、考えられている安全対策の適否や十分さを適切に評価することが出来る(逆にいえば、想定外=思いつかない事柄には手を打つことが出来ない)からです。これは、設備の損傷、人への危害、生産の損失、製品のロス、環境への危害などすべての結果事象を含みます。ベストではなくマストとお考えください。

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