HAZOP Q&A
稼動中のプラントは、経年劣化は別として運転上の問題はほとんど解決済みと思います。既設プラントに対して、リスクアセスメントをやる意義はどこにあるのでしょうか。
これまでの運転で顕在化した問題は解決されたとしても、それですべてとは言えません。設計段階でHAZOPなどのリスクアセスメントが実施されていない古いプラントは、遅まきながら潜在危険性を洗い出し、設備面、管理面の安全対策を確認することは、それなりに意味があると思います。すでにリスクアセスメントを実施していたとしても、その後増設や改造、新しいプロセス制御システムの導入、運転方法や原料等の変更などが行われた場合は、設備や運転の整合性の面から、新たな潜在危険性が発生している可能性があります。経年劣化対策と合わせ、これらの観点からリスクアセスメントを実施することは重要だと考えます。