HAZOP Q&A
HAZOPスタディをやる際に狭い範囲でのズレに対する結果しか見えてこない。色んな装置のトラブル事例(ヒヤリハットを含む)などを頭に入れることでズレに対する本当に危ない箇所が見えてくるのかなと思った。
HAZOPにおけるズレは、分析対象のスタディノード範囲内で想定されるポンプの故障停止、制御弁の故障閉止、冷却水停止、誤操作によるバルブの閉止/開放などによって発生する局所的なプロセス異常を指しています。しかしながら、その影響・結果は対象スタディノードの範囲にとどまらず直近の上流および下流のプロセスシステムを含む比較的広い範囲で最終・最悪事態までの経過を考察します。この場合、スタディノードの設定範囲が小さすぎると、ご指摘のように狭い範囲での結果しか見えてこない事になりますので、主要機器から次の主要機器までの範囲、あるいは一つの単位操作が完結する範囲、といった観点からスタディノード範囲を適切に設定する必要があります。なお、HAZOPは参加者の経験、知識が土台となりますから、類似装置の過去のトラブル事例の知識、データの活用は大変重要です。