ごあいさつ
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、太平洋側に位置する化学プラントにも大きな被害をもたらし、自然災害の脅威をまざまざと見せつけました。一方、平常時においても化学プラントの事故は後を絶たず、継続的な事故防止の努力の重要性を示しています。
プラントの事故防止は、設備、プロセス、操作などに潜む潜在的な危険源をもれなく把握、特定、認識することから始まります。その危険源特定の有効な方法としてHAZOPやWhat-Ifなどの手法が注目され、その技術取得の場が求められています。
これらのニーズに応えるため、旧日本防災システム協会は、研修事業の一環として2005年からHAZOP研修会の実施を開始しました。同協会は2014年3月その役割を終え36年の歴史に幕を閉じましたが、HAZOP研修会の継続に対する要望は根強いものがあり、同年、その受け皿としてHAZOP & プラント安全促進会を立ち上げ、引き続き一般向け研修会(日刊工業新聞社との共催)および個別の企業向け研修会を継続することになりました。
これまで、石油精製、石油化学、一般化学、ガス、製紙、医薬品、鉱山、エンジニアリング、海洋開発、発電、機械設備など多方面にわたる分野の2000名に及ぶ技術者の方々が、旧日本防災システム協会および本会の研修会に参加されています。
本会は、今後とも下記のようなご要望に対応してまいりたいと考えています。何卒、お引き立てのほどよろしくお願い致します。
- HAZOP、What-If等のリスクアセスメント、安全性評価手法に関する実習を主体とする研修会(一般向け、個別企業向け)
- プラントの新・増設、改造プロジェクトにおけるHAZOP、HAZID等の業務(HAZID:プラントの基本的かつ全般的な安全問題の洗い出しスタディ)
- 既設プラントの高圧ガス認定対応等のためのHAZOPスタディ助成業務
- プラントの安全性向上に関する調査、検討、コンサルティング業務