HAZOP & プラント安全促進会 HAZOP and Plant Safety Promotion

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HAZOP Q&A

Question

HAZOP実施要領-1(テキスト-3a)15ページに、HAZOPでは以下のことはずれの考えられる要因としては考慮しないとあります。
「1. 機器・配管の破損および流出(事故対応はHAZOP外で検討)」
これらはHAZOP外で検討とありますが、どのような手法で検討を行うのでしょうか?

Answer

HAZOPは、プロセスやシステムの内部における異常事象(ずれ)の発生と進展、影響・結果の分析、考察を主たる対象としており、機器・配管の破損および内部流体の流出は、異常事象(ずれ)の最終的な結果事象、事故事象として特定し、その発生防止対策を検討・評価します。
 もちろん、機器・配管の破損による流出を「流れ停止・流量減少」の要因として取り上げることは可能です。しかしながら、破損・流出を出発点とする場合は、システム内部でのプロセス異常による事故の発生予防の検討よりも、外部での火災・爆発や毒性流体による中毒といった事故対応の検討がより重要な問題となります。
 このような、破損・流出を起点とする事故の進展過程の検討および事故対応策の評価は、PrHA(Preliminary Hazard Analysis)、What-If、ETA(Event Tree Analysis)、CCA(Cause and Consequence Analysis)などの手法を用いて行います。これらについては、研修テキスト-1aおよび参考資料(雑誌抜粋)を参照願います。
 一方、事故対応策の検討・評価だけを行う場合はチェックリストでも十分検討することができます。実際のHAZOPスタディでは、内部事象だけを取り扱うガイドワードHAZOPの限界を補うため、チェックリストを用意して一般的な設計・運転問題や事故対応策を検討しています(研修テキスト-3b、表-2、表-5を参照)。

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