HAZOP & プラント安全促進会 HAZOP and Plant Safety Promotion

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HAZOP Q&A

Question

規模の大きな装置(例えばRDS、FCC装置など)では、考えられる危険要因が400件以上も発生するため、日常業務とのバランスを取りながらのスタディとなるため、危険源の特定まで長時間を要する。(数ヶ月)簡素化する良い方法があれば、ご教授お願いします。

Answer

HAZOPの所要時間は、熟練したチームの場合スタディノード1本当たり約1時間、P&ID 1枚当たり約3時間と考えられます。P&ID30枚の装置では合計約90時間となり、業務の合間を縫って1日2時間実施したとすれば45日(約2ヶ月)です。ご指摘のようにHAZOPは時間消費型のスタディである事は否めません。HAZOPの簡素化については、(1)スタディ結果の記録方法、(2)類似スタディ結果の活用、(3)HAZOPリーダーのリーダーシップ、(4)一人HAZOPとチームHAZOPの組合せ、などが考えられます。

(1)は、アクション項目が出た場合のみすべてのスタディ結果を記録し、アクション項目が無い場合は、記録を省略するか主要事項のみ記録する(高圧ガス認定更新のための危険源特定の場合は不適かもしれません)。(2)は、実施済のスタディノードと類似した機器構成のスタディノードについては前の結果をコピーし、適宜修正する形でスタディするか、xxxに同じと記録しスタディを省略する。(3)は、間が空かないようテンポ良く議論をリードする、アクション項目については解決策の議論に陥らないよう問題提起のみに絞る。(4)については、上記No.8に述べたとおりです。

以上の方法により20~30%程度の時間短縮が見込まれます。なお、システムが複雑でない、運転経験が豊富、危険性が少ないなどの装置、設備やプロセスセクションについては、HAZOPの代わりにWhat-Ifを適用することで、やはり30%程度の削減が可能と考えられます。

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