HAZOP Q&A
2回目以降のアセスメントでは、「網羅的に実施すること」と「効率的に実施すること」の相矛盾する要求をバランスよく実現する手段が重要になってくると考えています。参考事例など紹介いただけますと幸甚です。
高圧ガス認定事業所に対する2巡目の危険源の特定の実施例はまだ少ないと思います。私見ですが、設備面では(1)前回からの変更部分(改造、増設)に対する危険源特定、(2)経年劣化に対する危険源特定、(3)作業現場における危険源特定(ケガ、誤操作防止、作業性)、(4)前回特定された事故シナリオに対する詳細検討など。運転面では、(5)運転手順書の見直し(分かり易さ)、(6)手順書に対する危険源特定(非定常操作、マニュアル操作)などが考えられます。手段、方法は、必ずしもHAZOPに限る必要はなく、それぞれの目的に適ったものを選択すればよいと思います。